PBRとは株価純資産倍率のこと
最近ニュースで、日本のメガバンクのPBRが1倍を割っていると話題になっています。
PBR=株価純資産倍率です。
じゃあ株価純資産倍率ってなんなのか。
株価純資産倍率=株価/1株当たり純資産で、単位は”倍”です。
要は株価と1株当たり純資産を比べたとき、株価>1株当たり純資産なら株価純資産倍率が1倍超になって、株価が本来の価値以上の値段になっているので割高。
株価<1株当たり純資産なら株価純資産倍率が1倍未満になって、株価が本来の価値以下の値段になっているので割安。ということになります。
実際に確認してみる
メガバンクのPBRが1倍を割っているということは、株価が割安ということです。
本当に1倍を割っているのかどうか確認してみます。
PBRを出すには期末純資産と期末株式数、それと株価の情報が必要です。
三菱UFJ銀行の情報を元にします。
まず、期末純資産/期末株式数で1株当たり純資産を出します。
次に、株価/1株当たり純資産でPBRを出します。
三菱UFJ銀行のPBRは0.59と出ました。1倍を大きく下回っているので割安ということですね。
3行のPBRは以下のようになっています。
3行ともPBRが1倍を下回っていて、ニュースの通り割安と言えます。
今後の見通しは?
PBRが1倍を割っていて株価が割安ということは、メガバンクの本来持っている力が株価に反映されていないということですが、メガバンクがこのまま本来の力を発揮できずにいる限りは、株価が上向くという保証はありません。
メガバンクがなにか新たな投資に打って出るなどの施策を講じれば、ROEなどの投資効率の数字が改善され、結果として、株価・PBRも上向いてくると考えられます。