iDeCoは個人で積み立てる年金
前回は小規模企業共済について見ました。今回はiDeCoについて見ていきます。
iDeCoとは毎月の積立金を定期預金・保険・投資信託などの商品で運用する制度です。
ここで、小規模企業共済の特徴は以下のようになっていました。
小規模企業共済の特徴 | |
1 | 支出額が経費になる |
2 | 引退時に退職金代わりになる |
3 | 退職金にかかる税金が安い |
4 | 貸付が受けられる |
ここにiDeCoの特徴を並べると
小規模企業共済の特徴 | iDeCoの特徴 | |
1 | 支出額が経費になる | 左記と同様 |
2 | 引退時に退職金代わりになる | 左記と同様 |
3 | 退職金にかかる税金が安い | 左記と同様 |
4 | 貸付が受けられる | 受けられない |
1,2,3番では同じで、4番の貸付が受けられない点だけが異なってきます。
その他にも大きな違いがあるので以下で見ていきます。
iDeCoは運用方法を自分で選ぶ!
小規模企業共済は20年以上掛け金を拠出し続ければ、確実に元本以上のお金が戻ってきますが、iDeCOは運用方法を自分で選ぶので、元本が増えるか減るかは自分次第になります。
iDeCoの運用方法には大きく2タイプがあります。
・元本確保型
・元本変動型
元本確保型には定期預金タイプや生命保険タイプがあります。
元本は基本的には確保されますが、iDeCoは口座管理手数料や事務手数料などが運用中に都度かかるので、結果的に返ってくる額が拠出額より少ないということが起こり得ます。
元本変動型は元本を投資信託に変えて運用するので、元本の価値が変動します。
なかにはハイリスク・ハイリターンの商品も存在します。
iDeCoは途中解約不可!
iDeCoは途中で解約することができません。
掛け金の拠出を停止することは出来ますが、一度掛けたお金は60歳まで戻ってくることはありません。
小規模企業共済は、元本割れはするものの中途解約することができます。
どちらがお得?
iDeCoは株式投資のように価値が変動する商品なので、小規模企業共済との比較でどちらがお得かを断言することが出来ません。
個人の好みで選択して頂くのがよいと思います。両方入ることもできます。
・定期預金のような安定を好む場合→小規模企業共済
・株式投資のような変動を好む場合→iDeCo
私であれば、iDeCoは都度手数料がかかる点が気になるので、小規模企業共済を選択すると思います。